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今日の授業が全部終わって、帰り支度。
今になると元気な牧田。
「ま~み~や~くん、今日この後はお暇ですかぁ?」
ワントーン高い声、その長い睫毛をパチパチさせながら、顔は少し傾けて両手を組んで、顔の下。
「牧田お前さ、綺麗な顔立ちは知ってるけど、お前の綺麗は男としてな。女の真似しても、気持ち悪いんだけど」
辟易した顔で言うと、間宮くぅん、ひどぉい、って、まだ続けてる。
顔立ちだけで言うなら、戸川のが似合うと思うよ。
「はいはい」
そう、俺が軽くながすと、乗りが悪いと気付き、普段の牧田に戻った。
「で、暇?」
「なんで?」
「何?どうした?」
と、ここでトイレから戻ってきた戸川も加わった。
「あ、戸川も暇?明美に2人の事話してたら、会ってみたいって言うんだよ。今日俺はバイトないし、お前達が暇ならどうかと思ってさ」
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