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「常識の範囲内ならなにしてもいいぞ。どうせ使ってなかった部屋だし。でもまあ汚したら片付けてな。えーっとあとは、風呂、トイレ、洗面所はここの突き当たり、俺の部屋はここ、ダイニングは二階だ。飯ん時には皆でたべるからな。・・・とこんなもんだが、なんか質問あるか?」
俺が二人にそう聞くと、ナオが手を挙げた。
「楽器を練習するのはいいですか?」
「楽器?」
「はい、楽器です。」
「私がクラリネットで、ナオがピアノをやっているのよ。楽器って少し練習しないだけでも鈍るから練習できないと困るの。」
ミオはリュックから楽器ケースらしき黒い鞄を取り出してみせる。
そういうことか。
確かにそんな話を最近聞いたばかりだ。
「別に構わないけど、うちにはピアノどころかキーボードもないぞ?」
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