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「あーっ!やっと終わった!」
長時間のデスクワークでこわばってしまった体を思いっきり伸ばす。
そして『始末書10』という一週間前のタイムホールをぶっこわした事件についてのファイルが保存されたのを確認し、透明なフィルムのようなディスプレイとキーボードを丸めて鞄の中にしまった。
ここに就職してから約一年、仕事になれるにつれて始末書を書くのもなれてしまった。
自覚はないが、俺は相当な問題児らしい。
課長の呆れ顔は毎日一回は見る気がする。
「さあーて帰るか・・・ってん?」
扉の向こうで何かがうごめく気配。
今日は俺以外は全員任務に行っているはずだけど・・・
誰だ?
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