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「あと、過度なサービスシーンな。何でもかんでもエロくすりゃ男が喜ぶと思ったら大間違いだぜ」
「へー、なんか意外」
「でも悲しいかな、肌色成分が多ければ多いほど売れるのが昨今の風潮…!内容のレベルなんて関係なくだ、くそっ!」
「な、なんか今までで一番熱が入ってるわね…」
「そりゃそうですよ会長!そんなポッと出のエロ漫画紛いのもんに、そういうのとは無縁に堅実にやってきた作家が負けるのは、俺は悔しいんですよ!」
「そう言われると確かに、わからなくもないわね…」
「でも、そういう体験一度はしてみたいものなんじゃないの?男の子って」
「勘弁してくれ、そんなの姉ちゃんで事足りてるよ」
「…んん?」
再び微妙な空気になる生徒会室。
「…妹だけじゃなくて、お姉さんもいたの?」
「大学生のな。風呂入ってたら酔っぱらって乱入してきたり、目が覚めたらいつの間にか俺の寝床に潜り込んでたり。妹より手がかかってしょうがないわ」
「ふ、フリーダムなお姉さんですね…」
心なしか、全員と少し心の距離が開いたように感じた。事実を言っただけなのに何故だろうか。
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