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「あとあの手の作品の生徒会って凄まじい権力持ってるよね」
「所詮生徒会なんて学校の操り人形、校内を牛耳れるような権力なんてこれっぽっちもないのにな」
「…ええ。確かにこの学校の生徒会の権力は低いかもしれないわね」
会長が急に沈んだトーンで切り込んでくる。
「どうしたんです急に?会長」
「定例会議の時間だっていうのに、こんな下らない小説の話に付き合わされるなんて…会長としての威厳はどこへ…うう」
そんなミニマムボディから威厳なんて一度も感じたことは無かったが、俺はその言葉を飲み込み、別の言葉を会長に贈る。
「でも、そんな下らない話に何だかんだで付き合ってくれてるじゃないですか。部下の話をしっかりと聞くその姿は、まさに生徒の声を聞き、よりよい学校生活を目指す生徒会長の鑑です」
「」
ぼっ!と効果音が付きそうな位分かりやすく、顔が真っ赤になる会長。…うん。すごく分かりやすい。
「か、勘違いしないでよね!早くこの話を終わらせてさっさと会議始めたいだけなんだから!…さ、さっさと終わらせなさいよ?バカ来藤」
そして、テンプレにも程がある台詞を吐いて席につく会長であった。
…あぁ、そういえば学園モノの生徒会長はお姉さん系かツンデレ系って相場は決まってたなぁ。
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