【F】水平線の先に祈りを

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【F】水平線の先に祈りを

これは、私達が住む世界とは異なる世界の物語。 その世界のとある島に、一人の少女が住んでいた。髪はその島を取り囲む紺碧の海原のように美しい青で腰まで伸びており、その瞳もまた澄んだ青をしていた。 少女の名は『セア』。しかし彼女は普通の少女ではない。 島の守り神であり御神体でもある、眼前に広大に広がる海の『神託』を聞き、それを他の住人に伝える巫女なのだ。島の住人達の間では『海の巫女』と呼ばれ、親しまれると共に尊敬されていた。 そんな『海の巫女』セアが、先代の巫女から正式に巫女の座を継承してから3年が経ってから、この物語は幕を開ける。
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