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反対の通路も幾つか部屋はあったが、特に目ぼしい物は発見できない。
無数のぬいぐるみや人形が、どの部屋にも飾ってあったが、怪しい物はない。
俺達は二階へと足を運ぶ。
「前のステージも一階にヒントがあって二階にアイテムがあったよな?なら、此処も二階にあるのか?」
「まぁ、一階に無かったから、二階に無いと困るからな。」
二階も造りは一階と同じで目の前に大きな扉、左右に廊下が伸びる。
目の前の扉を開こうにも開く気配がない。
無理矢理壊してもいいが、アイテムがこの中にある場合、衝撃で壊れる可能性がある。
俺達は諦めて左右の廊下から調べる事にした。
幾つかの扉が並ぶ廊下だが、どの部屋も同じ造りで恐らくは客室なのだろう。
同じベッドやランプが置かれている。
違うのは置かれている仮面の種類が違う事ぐらいだった。
「仮面を見てると、あの野郎を思い出すな。」
「でもさ、こおゆう仮面って綺麗だよな?日本のは、なんか不気味なんだよな~。鬼とか天狗とかさ。」
「そうか?俺は日本の面の方が好きだけどな。家にも飾ってあるだろ?」
「秀の家は広いから遊ぶのには最適だったけど、子供の頃は怖かったんだぜ?面に日本人形や鎧兜、動きそうでさ。それにお前の親父さんがいっつも驚かすんだもんな。」
そういえば親父のやつ、いっつも面を付けて追いかけ回してたな。
お袋も笑って止めようとしないし。
本気で泣かせて従者に怒られてたな。
俺は死ぬほど恥ずかしかった記憶しかないけど。
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