2008年9月某日 不明 道化

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俺だけ名指しかい。 とっとと終わらせよう。 2号車側の扉が開き、先程の真っ赤なピエロが現れた。 同時に4号車側の扉も開き、青いピエロが怪しげな道具を手にしていた。 「俺だけご丁寧に二人がかりかい。まぁ、挽き肉なんだから、包丁じゃ、時間かかるわな。」 『キャハハハハハハハハッ!』 赤いピエロが笑いながら俺に向かってくる。 俺の体をバラバラにしてから、青いピエロの持つ変な道具で挽き肉にするのだろう。 「めでたい奴等だ。」 俺は攻撃をかわし、ピエロが乗るボールを蹴り飛ばす。 足場を無くしたピエロは体勢を崩し、地面に落ちる。 落ちる寸前で顔面に再度、蹴りを入れ電車の外に弾き飛ばしてやった。 「……もう1匹……」 反対側のピエロに向かい、先程まで赤いピエロが使っていた包丁を拾い上げ、投げ飛ばす。 〈霊力〉を込めた包丁は切れ味を増し、ピエロの頭を貫いた。 無言のまま倒れるピエロの頭からは血が吹き出る。 『人殺しだ~。人殺しだ~。』 どっちがだ、アホ。 てか、何人居るんだよ? 『予定が若干変わりましたが、次の駅へ向かいます~。次は釜茹で~。釜茹でです~。場所は4号車です~。』 ここからの話は知らないんだよな。 さっきピエロが出てきた扉が開いてるし、行ってみるか……
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