27人が本棚に入れています
本棚に追加
俺だけ名指しかい。
とっとと終わらせよう。
2号車側の扉が開き、先程の真っ赤なピエロが現れた。
同時に4号車側の扉も開き、青いピエロが怪しげな道具を手にしていた。
「俺だけご丁寧に二人がかりかい。まぁ、挽き肉なんだから、包丁じゃ、時間かかるわな。」
『キャハハハハハハハハッ!』
赤いピエロが笑いながら俺に向かってくる。
俺の体をバラバラにしてから、青いピエロの持つ変な道具で挽き肉にするのだろう。
「めでたい奴等だ。」
俺は攻撃をかわし、ピエロが乗るボールを蹴り飛ばす。
足場を無くしたピエロは体勢を崩し、地面に落ちる。
落ちる寸前で顔面に再度、蹴りを入れ電車の外に弾き飛ばしてやった。
「……もう1匹……」
反対側のピエロに向かい、先程まで赤いピエロが使っていた包丁を拾い上げ、投げ飛ばす。
〈霊力〉を込めた包丁は切れ味を増し、ピエロの頭を貫いた。
無言のまま倒れるピエロの頭からは血が吹き出る。
『人殺しだ~。人殺しだ~。』
どっちがだ、アホ。
てか、何人居るんだよ?
『予定が若干変わりましたが、次の駅へ向かいます~。次は釜茹で~。釜茹でです~。場所は4号車です~。』
ここからの話は知らないんだよな。
さっきピエロが出てきた扉が開いてるし、行ってみるか……
最初のコメントを投稿しよう!