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4号車に俺はやってきた。
相変わらず人間らしい奴等が無表情で座ってる。
当然、生きてる人間ではないが、〈霊〉でもない。
さしずめ夢の住人って感じか?
しかし、この車両は他とは違った。
中央に大きな釜がグツグツと煮えたぎっていた。
「釜茹で……ね……」
此処に突き落とすのだろう。
先程と同じピエロがやって来て、乗客の一人の腕を掴み、煮えたぎる釜の中へと放り込んだ。
「ギャアアアアアアアアッ!」
悲鳴をあげる乗客。
いくら、夢の住人とはいえ、黙って見てるのは気分が悪い。
ピエロは次の乗客の腕を掴もうとしていた。
「たまには、お前が入ってみろよ?」
俺はピエロよりも早くピエロの腕を掴み、同じ様に釜の中へと放り込んでやった。
『キャハハハハハハハハッ!』
こんな時でも笑っていやがる……
暫くすると、ピエロの笑い声はしなくなった。
『また殺したんですか~。後、一人しか居ないんですから、次は殺さないで下さいね~。』
……やっぱり、こいつらアホだ。
『次は丸焼き~。丸焼きです~。場所は5号車です~。』
次で最後なら早く終わらせて帰りたい。
俺が移動しようとしと、歩き始めるとアナウンスが再び響いた。
『次は飯塚~。飯塚智治さんです~。あなたなら簡単に殺せます~。』
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