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 主催者の人にそう言い残し、あたしは走り出す。  まだ作業が終わってないところを見つけては必死で探し回る。 「はぁっ……どこにいるの……」  暑さで体力が落ちるのが早いし、パンプスだから足も痛みだしてる。でもそんなこと気にしていられない。  たまたま近くにいたうちのスタッフに彼の居場所を聞き出し、そちらへ向かう。  これは、千載一遇のチャンスかもしれない。もし神様がいるのなら、彼をまだ見捨ててはいない!  会場の出入り口付近に彼の姿があった。 「北原君……ちょっと一緒に来て……」  息が荒れた状態で声をかける。 「……息切れてない? 大丈夫?」 「気にしなくていいから……とにかく来て!」
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