3065人が本棚に入れています
本棚に追加
「……でも、今度からは辛くなったら俺のところにおいで」
「え?」
「どんなに強い人でも、甘えられる存在は必要だと思うんだ」
こう言われたときに、あたしの視界はぼやけ始めていた。
「……だから、全部ぶつけてきていい。受け止めるから」
「………………っ」
大粒の涙が、溢れだして止まらなかった。
……弱いとか、自信ないとか嘘ばっかり。あたしなんかよりずっとずっと強いじゃない。
強がりのあたしとは全然違う、芯の強さ。
もったいないくらいの最高の人。恋に落ちたのは、間違いじゃなかった……。
最初のコメントを投稿しよう!