最終話・Clumsy Lovesong

15/17
前へ
/356ページ
次へ
「……でも、今度からは辛くなったら俺のところにおいで」 「え?」 「どんなに強い人でも、甘えられる存在は必要だと思うんだ」  こう言われたときに、あたしの視界はぼやけ始めていた。 「……だから、全部ぶつけてきていい。受け止めるから」 「………………っ」  大粒の涙が、溢れだして止まらなかった。 ……弱いとか、自信ないとか嘘ばっかり。あたしなんかよりずっとずっと強いじゃない。  強がりのあたしとは全然違う、芯の強さ。  もったいないくらいの最高の人。恋に落ちたのは、間違いじゃなかった……。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3065人が本棚に入れています
本棚に追加