第三話 「異例」

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「まぁ………君から言ってしまうと…… 異世界だよ!!」 「ハ?」 こいつ頭逝ってんのか?← いやいや此処は、現実な……ワケ……で? ちょっと待て……俺死んで…… そのあとどうなった? こいつの言っていることはあながち間違っていないかも…… 「でー……君は君がいた世界から飛ばされたの!!」 「うぅん……意味わからん」 「非現実的だからねーw仕方ないよーww」 「うわウゼェ」 「酷い!!」 そんなことあんのかよ信じらんねぇ…… 「『もう一人』此処に来るって言うのは異例だからねー……僕もびっくりしたよ?」 「『もう一人』……?」 ってことは…… 「もう一人俺みたいなヤツがいるのか!?この世界に!!」 「おぉう……う、うn」 「会わせろ!!今すぐ会わせろ!!!」 俺はヴェールの胸倉を掴んで振りまくった← 「ぐぇ……!!わ、わかった、わかったからはなして…」 「お、おぉスマン……」 こんなとこ出て一刻も早くもとの世界に戻りたい。 そいつならなんか知ってんだろ← 「あ、君の名前聞いてなかった……」← 「は?俺は……空海蒼だ……」 はっきり言って、この名前はすきじゃない なんか……「青!!!」って主張するカンジが… ってどうでもいいわ← 「蒼君だね!よろしく」 「俺はできればよろしくしたくねぇけどな…」 「いやよろしくしてくれないと僕が上の方に怒られるんだよ!!」 「しらねぇな、お前の事情なんて」 「ホント酷いよね君ぃ!!!」 上の方って……会社で言う上司のことか? 歳とか考えると俺と同じくらいだろうが…… いいのか? 「えっと……まぁとりあえず出発するよ!!」 「あ?」 「会うんでしょ!!!『もう一人』に」 「あ、あぁあ!!そうだった」 「じゃ、しゅっぱーつ!!」
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