*episode 2*

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  * * * 再び目を覚ましたときには 隣にいたはずの薫の姿が無かった。 今日も出勤日である。 着替えに戻ったのだろうと 思っていたときだった。 寝室のドアが開く。 「あ、起きましたか」 なんでいるの、とばかりに 目をぱちぱちしていると ふわりと笑って見せた。 「着替え持って来ていたので  今日はここから会社に行きます。」 「そうか。  いま何時?俺も用意―――」 そう言って 起きあがろうと したとき、薫に阻止された。 「まだ完全に  治りきってないでしょ。  今日はまだ寝ていてください。」 でも、と反論しようとすると でもじゃない、と遮られる。 「今日仕事して、  また熱が出ても大変でしょ。」 心配なの、と言う薫に わかった、と返事をした。 .
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