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＊ ＊
「で、なんでそんなに
機嫌が悪いの、薫ちゃん。」
なんでもない、と
缶ビールを飲みほすと
私は新しいビールを
取りに立ちあがる。
「こんな時間に急に
泊まりに来るなんて、
なんにもないわけないでしょ。」
そういうと里佳は
私の持っていた
ビールを取り上げた。
「てか、ビール飲みすぎ。
明日は課長とデートの日でしょ？
そんなに飲んで大丈 ―――」
「いいの！！」
そう言って里佳の手から
冷えたビールを取り戻す。
そんな私を見て
はあ、とため息をついた。
「課長となんかあったのね」
別に、というと
また私のビールを取り上げた。
．
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