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―コンコン
「入るぞ」
生徒会メンバーではない声が
返事を待たずにドアを開ける
やばい
喧嘩だとバレる
そう思ったのは俺だけじゃなくて柳斎もだった
胸ぐらを掴んでいた手は緩んでおり
その手を掴みを自分のところに引き寄せ唇を合わせる
俺からはしたくないが
今はそんなこといっている場合ではない
―ガラッ
「・・・お前ら、ほんとラブラブだな」
入ってきたのは風紀委員長の八牧臣だった
俺たちの姿を見てため息を吐いた
ラブラブとか言われたくなかった
屈辱的だ
「はぁ?別にいいだろ。コイツは俺のものなんだから」
よくもまぁそんなセリフが言えるもんだ
こういう時は凄いと思う(尊敬はしないけど)
「・・もういい。これ、今日中に目を通しておけ」
八牧から1枚の紙を受け取る
「てんにゅうせい、ですか??」
紙に書かれた「転入生」という文字に少し驚く
「そうだ。明日に学園に来るそうだから後は頼んだぞ」
「はい。わかりました」
八牧はそれだけ言い残し、生徒会室から出て行った
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