俺の文化祭③

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「ゆーき?」 店を出たら絢が俺を呼ぶ。 「今日、どうすんの」 「……家に帰る。ふらふらするし」 珍しく控えめな絢。 普段の俺だったらそのまま家に送る。 でも、今の俺は違う言葉が欲しかった。 「……。帰んの?」 「え?」 また手に力を込める。 頭にさっきの中村の顔がちらつく。 それ以外にも、コンテストの時に舞台から見た奴らの顔も。 「…俺ん家来いよ」 今まで言った事の無い言葉を絢に言う。 絢も初めて言われた言葉に目を丸くしている。 「ど、どうしたのゆーき。酔ってる?」 「酔ってない」 わたわた慌てふためいている絢を抱きしめる。 公共の場とか関係無しに。
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