俺の親友

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俺の通っているM大学には有名な人が二人。 橘 悠希 誕生日:七月十三日 身長:187センチ 血液型:A 家族構成:父、母、姉、妹、妹 姫野 絢 誕生日:五月二十一日 身長:174センチ 血液型:B 家族構成:父、母、姉 俺が知ってる個人情報はこんなもの。 そんな二人と俺は時間があればいつも一緒にいる。 いわゆるいつメンという仲。 それは二年の秋からずっと変わらない。 そんなかんなで俺たちは大学四年になって、その秋頃。 久々に大学に来て、久々にみんなに会う。 あれだけ毎日あってたのが懐かしいくらい。 「………はぁ?!」 久しぶりに会うと言っても、場所はいつもの食堂。昼飯を食べながら世間話をしていたら、悠希が突然おかしな事を言い出した。 「待って。橘もう一回」 唐揚げを掴んでいた箸を置いて、塚本が悠希に聞き直す。 「だから。俺たち結婚する」 中村なんて声を出せないくらいにショックを受けている。 「何でまた急に」 「そうよ。学生結婚なんてしないって言ってたじゃない」 そうだよ。前々からそれだけは言ってた。 一緒に住んでたって、結婚するのは社会人になってからだって。なのにどうして急に…。 「絢のお腹にね、赤ちゃんいるの」 ぺったんこのお腹を嬉しそうに撫でるヒメちゃん。 「………………」 これには俺と塚本も目を丸くする。 中村は意識が無いに等しい状態になっている。 「な…あ、赤ちゃんって…」 「今五週目なんだ」 「まだ全然目立たないけどな」 ヒメちゃんに続けて悠希も嬉しそうに話す。
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