~桜央3年~

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翔「じゃあまたな(笑)」 優「うん、バイバイ(笑)」 優はそう言って玄関から俺に手を振ってくれた 俺は1人で歩いて家に向かっていた 翔(いいなぁ~5組 ほぼ全員揃ってるのか) そんなことを考えていると、ふと夕紀が風邪を引いていることを思い出した 翔(……仕方ない) マンションに着き、俺は急いでお粥を作った 作り終えるとすぐに夕紀の家のインターホンを鳴らした ピンポーン ………… 夕「……はぁい」 しばらくすると、弱っているかのような声で返事が来た ガチャ 夕「……翔」 翔「よっ、風邪引いたんだって? これお粥(笑)」 俺はそう言って、お粥のお皿ごと渡そうとすると 夕紀はクラッと立ち眩みしたのか俺の方に体を預けてきた 翔「おおっと、大丈夫か?」 夕「うん……平気「ではなさそうだな」 俺は夕紀の言葉を遮って夕紀の家に強引に入り、夕紀を寝室まで手を引いて連れて行った 翔「食欲はあるの?」 夕「ううん……あんまり」 夕紀がこんな弱音を吐くのは初めて見たかもしれない 夕紀はいつでも気を遣える奴だったし、それは風邪を引いたとしても例外ではなかった
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