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翔「じゃあまたな(笑)」
優「うん、バイバイ(笑)」
優はそう言って玄関から俺に手を振ってくれた
俺は1人で歩いて家に向かっていた
翔(いいなぁ~5組
ほぼ全員揃ってるのか)
そんなことを考えていると、ふと夕紀が風邪を引いていることを思い出した
翔(……仕方ない)
マンションに着き、俺は急いでお粥を作った
作り終えるとすぐに夕紀の家のインターホンを鳴らした
ピンポーン
…………
夕「……はぁい」
しばらくすると、弱っているかのような声で返事が来た
ガチャ
夕「……翔」
翔「よっ、風邪引いたんだって?
これお粥(笑)」
俺はそう言って、お粥のお皿ごと渡そうとすると
夕紀はクラッと立ち眩みしたのか俺の方に体を預けてきた
翔「おおっと、大丈夫か?」
夕「うん……平気「ではなさそうだな」
俺は夕紀の言葉を遮って夕紀の家に強引に入り、夕紀を寝室まで手を引いて連れて行った
翔「食欲はあるの?」
夕「ううん……あんまり」
夕紀がこんな弱音を吐くのは初めて見たかもしれない
夕紀はいつでも気を遣える奴だったし、それは風邪を引いたとしても例外ではなかった
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