~恋風が吹く場所~

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翔「…………」 俺は夕紀を見送った後、家に向かっていた 結果的によかったのだろうか…… 舞姫のために……夕紀を傷付けて…… 翔(それよりも里美の奴…… どこで陸たちの情報を手に入れたんだ? 本人たちでさえ今の今まで知り得なかったことなんだぞ? 今後、夕紀に何かあったら、その時は…………) そんなことを考えていると、いつの間にか家に着いていた 舞姫たちを待たせていることもあって、少し早歩きをして階段を上がっていった ガチャ 翔「ただい「翔!」 俺がドアを開けた瞬間、舞姫は俺にギュッと飛び付いてきた 翔「……ごめんね、待たせちゃって……」 舞「……」ブンブン 舞姫は顔を横に振った 頭では大丈夫だと分かっていても、行動は正直だった 舞姫はちっとも離れようとしなかった 翔「大丈夫だよ…… 友達として会ってきたんだ 舞姫とは違うよ?」 舞「翔………… 不安になった」 こんなにストレートに舞姫の思いを聞くのは久しぶりだった それほどにまで俺は舞姫を追い詰めてしまった
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