299人が本棚に入れています
本棚に追加
明「ニノ君…………変わったね」
明日香はキリッとした目をして俺に言った
翔「変わってないよ……」
明「変わったよ
前のニノ君は……もっと温かかったし、いつも思っていることが目に見えた行動に出てたよ?」
拓「…………それは何となく俺も感じてた」
拓は俺の顔を見ながら続けた
拓「ニノさ…………責任感で行動してない?」
翔「…………そんなことねぇよ」
俺は頭を掻きながら言うと、麻由はジッと俺の目を見ていた
翔「何?」
麻「左……見てたなぁって思ってさ(笑)」
静「おいニノ…………」
静はコーヒーカップをテーブルに置き、真剣な目をして言った
静「大森のことは状況を全く知らない俺たちからしたら、幸田みたいに思うのは自然だろう
少なからず俺もそうだった……
大森が亡くなったってニュースを聞いた時に、真っ先に思ったのは
ニノは何をしてたんだろうってことだったよ……」
翔「……守りたかったよ
助けたかったし、もっと愛したかった
でも……守れなかった」
静「……だから変わっちまったんだな
もう2度と誰も離さないようにすることはお前にとって大切だろう
でも…………それと周りに手を抜くのは違うぞ?
だからお前は………………
柏葉をすんなりと切り離したんだ」
最初のコメントを投稿しよう!