~恋風が吹く場所~

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翔「はぁ、はぁ、はぁ…… マジかよ」ボソッ 拓「これで9本連続俺の勝ち(笑) よかったなニノ、お前の出した条件にしなくて♪」 俺が息切れしている中、拓は余裕そうにしながらボールをいじっていた 明「かっこいい……(笑) ねぇ、あっくん見た!?」 篤「むっ……パッパ(笑)」 麻「それにしても、あんなにニノ君を圧勝出来るなんて…… 拓君すごいね!」 静「まぁ、あいつは前にニノに言われてた MAXスピードでのテクニカルドライブを拓は完成させたからな……」 静(ただ……それだけが理由じゃないけど) 静がそんなことを思っているとは気付かないまま、俺はただ下を向いていた 翔「はぁ、はぁ……」 拓「……正直がっかりだな」 拓は俺の目の前に立って続けた 拓「ニノ……このレベルが今の状況にも出てるんじゃない?」 翔「……どういう意味だよ」 俺は拓を睨みながら聞く 拓「桜央から逃げて、昔の仲間から同情を誘って、文化祭にまで来てくれた後輩を追い出して 最後には柏葉ちゃんを突き返した…… 前とはがっつり変わっちまったニノの姿が影響してんだよ」 翔「おい拓……」 俺は立ち上がって怒りを抑えながら続けた 翔「もうやめろ…… いくらお前でも……これ以上は我慢できない」 俺がそう言っても拓は言葉を止めなかった 拓「俺が親友だと、憧れだと思っていたお前がこんなとこでメソメソしてやがって」 翔「やめろ」 拓「同情誘って逃げ込めたら、パッと前の仲間を切り捨てやがって」 翔「やめろって言ってんだよ!!」 拓「結局今の行動は全部……………… 優香ちゃんの死を利用してるからこそだろ!」 翔「やめろって言ってんだろぉーー! 拓ぅーーー!!!!!!」
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