~当たり前の大切さ~

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修「山ほどあるなぁ~ニノたちの写真!」 慧「ほんと!ほんと! うちらもこんなに撮られてるかもよぉー」 舞「…………」 翔「………………」 修司と慧は話しながら写真を見ているが、俺と舞姫は黙っていた 舞姫はなぜ黙っているか分からなかったが、俺は1枚1枚見ながら思い出に浸っていた 1枚1枚が語りかけてくる桜央での日々 入学式の写真から始まって……全ての日々が そこには笑い合っている俺や優……夕紀の姿があった 気が付けば、修司や慧も口を開かずただ写真を眺めていた 修(ニノって……こんなに無邪気に笑うんだな) 慧(あんまり見たことないかも……こんなに笑ってるニノ…… いや……あんまりじゃない 見たことない) 舞(翔……幸せそう) 翔(あいつら……こんなの見せて心動かそうとしてんのか?) それぞれ考えていることがあるのか、黙ったまま写真を見ていると…… 修「この写真って……どういう状況?」 修司がそう言って見せてきた写真は俺と優がお互いの頬を引っ張りながらケンカをしている写真だった 翔「ああ、これは2年のバレンタインの時かな…… 俺がチョコを貰う姿に優がーーーー」 そんな話をしている俺は気付かなかった 山ほどテーブルに置かれている写真の中に、1枚の手紙が入っていたことに そしてそれを見つけたのは…… 舞姫だった
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