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翔へ
まずは謝らせて。
ごめんね。
ずるいよね、皆に頼んで写真と一緒に手紙渡してもらったなんて。
でも、もしこれを読んでも翔から何も反応がなかったら諦めるって決めたから。
だから許して。
翔、覚えてる?
私たちが初めて会った日のこと。
私の虚弱体質が嘘だったかのように学校に無遅刻無欠席で通った中学校の生活のこと。
翔が私に告白してくれたこと。
たくさん傷付けちゃった高校生活のこと。
全てが1本の線のように思えたよ。
辛いことも合わせて1つって言ってる訳じゃないけど、どんな日々も翔の人生を描いてたんだもん。
二宮 翔の人生をさ。
優しくて、頼りがいがあって、バスケ上手くて、笑顔が可愛くて、意外に泣き虫で、優柔不断で、嘘が下手っぴで、みんなが幸せにならないと納得がいかない翔。
そんな翔が
大好きです。
たくさん遠回りしたけど、昨日言いたかった本音はこれ。
翔、好きだよ。
私が本当に愛せた人。
それはやっぱり翔でした。
こんな私なんかの願望を言っていいなら
ねぇ、翔
逢いたいよ。
会いたいんじゃないの。
逢いたいの。
最後に、翔。
常にあなたに幸せが舞降りますように。
私は願う。
夕紀
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