~当たり前の大切さ~

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拓「いや~……どうなるかねぇ?」 静「柏葉の手紙も送ったんだし、明日になれば答え出るだろ」 拓「それはそうだけど~……」 俺たちは柏葉ちゃんの家の1つの部屋を借りて泊まっていた 俺たちと言うのは俺と静のことで、明日香と篤人らは他の部屋にいる 静「何か女々しい拓だな(笑)」 拓「だってよぉー、今までずっと3人だったじゃんか~ 離れてたってさ……」 静「まぁ……確かにな」 静は飲み物を飲みながらそう答えた 拓「でもあの舞姫さん……だったっけ? ニノに献身的だったし、ニノも居心地いいのかな? あのペアは優香ちゃんとは違ってみんなで幸せって思うニノの意志も上手くいきそうだしな」 静「……それはむしろ逆な気がするな」 拓「えっ?」 俺は驚いた顔をして静を見た 静「柏葉の話ではその舞姫って奴はニノしか異性を好きになったことがないんだろ? それはニノ以外に恋愛経験がないのと同時にどこまでいっていいか分からないことにもなる」 拓「度合いを越えてニノを束縛してしまうってこと?」 静は頷いて答えた 静「それが10年も続いたんだろ? ニノを失うことは舞姫って奴にとって…… 恐怖に近い感情だろうな」
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