~思想相愛ペア……崩壊~

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優「華が!? 冗談でしょ!?」 翔「冗談で言う訳ないだろ」 翔は昼休みに屋上で私と結衣に華のことを話した 結「でもその泰樹……やったっけ? その人が華ちゃんの彼氏とは信じられへんな」 優「そうだよ!だって……」 翔「だって?」 優「……あっ、いや、何でもない」 そう言って私は翔たちに背中を向けた 優(あの時……華が言った言葉は嘘だったの?) 私は自分が癌になった時、華にお見舞いに来てもらい話したことを思い出した ーーーーーーーーーーーーーー 優「あの人は……私には眩しすぎる(笑)」 華「優香…………」 華は私の隣に立った 優「華からしたら意味不明かもしれないけど、私にはもう無理なの…… そりゃ、私だって翔のこと本気で好きだけど………… もうあの手を握るなんて私には「意味不明」 私の言葉を華は不機嫌そうに言って遮った 優「えっ?」 華「だから意味不明って言ってんの! 幸せになれるのになろうとしない優香の行動がぜっっっんぜん意味分かんない! 分からないの!?優香はニノに好かれてるんだよ!!?」 優「わ、私が……翔に?」 私は不思議そうに自分を指差す 華「そうだよ! そういうところはニノと一緒!鈍感なんだから…… こんなんじゃ……身を引こうとしている私がバカみたいじゃん!! 優「華…それって…………」 私は言葉を詰まらせていると、華はギュッと頬を掴んだ 優「は、華……」 華「なれるなら幸せになりなよ…… なれない人だっているんだからさ!(笑)」 優「……うん!分かった! 華に背中を押されて決心した 手術が終わったら…… 翔に気持ちを伝えよう ーーーーーーーーーーーーーー
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