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泰樹は私を守るようにして男たちと私の間に入ってきた
男1「何だよてめぇ!」
泰「こっちのセリフだよ!
華に手ぇ出してんじゃねぇよ!!」
いつも私には優しい泰樹からは想像できないような顔をしていた
私は泰樹の服の背中の部分を握りしめ隠れていた
男2「1回3万でヤラせてくれるかどうかの話し合いしてんだから消えろよお前!
カッコつけてんじゃねぇよ!」
泰「えっ?」
泰樹はその一言でさっきまでの勢いが一気に消えた
何か考え込んでいながら手を力強く握りしめていた
孝「あんたたち何人いるの?」
さっきまで泰樹と一緒にいた人も話に入ってきた
男2「俺らは5人いるから5人で2回ヤッただけで30万だよ!?
どう?たった1日で30万稼げるんだよ!?よくない?」
華「ふ、ふざけないで!
体はお金じゃないの!あんたたち最低だよ!
もう行こう泰樹!」
私は怒りながら泰樹の服を掴んで歩こうとしたが、泰樹は下を向いたままそこに立ち止まっていた
華「…………泰樹?」
泰「…………」
泰樹は下唇から血が出ているにも関わらず、唇を噛み締めながら目を閉じて震えていた
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