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「…さてと。起こすか。」
テーブルに四人分の朝食を並べ終え、インスタント珈琲を飲みながら青年は立ち上がると階段へ続くドアが開かれた。
「あ、おはよう。ヒロ。」
「おはよう、トモ。」
トモと呼ばれた青年は欠伸をしながらヒロと呼ばれた青年の隣の席に座る。
髪は肩口程、細身だがある程度の筋肉はあり、俗に言う細マッチョ、爽やかな雰囲気、甘いマスク、容姿端麗、眉目秀麗、所謂イケメンである。
以前、学生時代、女子生徒からはまるで王子様みたいだ、と言われていたとか……。
「あれ?そう言えばヨシとテルは?」
トモ…葛西 智樹(カサイトモキ)はまだこのリビングにいない二人の名前を出す。
ヒロ…葛西 浩耶(カサイヒロヤ)はのほほんとマイペースなトモに対して頭を抑えながらも答える。
「多分まだ寝てるんだろ。昨夜遅くまで、ヨシの部屋でゲームしてたから。」
「大丈夫なのかなぁ?テルって今日朝早いって言ってなかった?」
「あー…確かに。約束があるとかなんとか…。」
「起こす?」
「…仕方ないな。」
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