四兄弟、世界を渡る。

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「ちょっ…!?えっ!?」 今まで耳を塞いでいたテルが漸く反応を見せた。 手を放し、キョロキョロと辺りを確認している。 「…か…」 「「か?」」 「…勝手に乙女の部屋に入るなぁぁぁ!!!」 「そっち!?」 「爆竹はいいのかよっ!!!?」 「取り合えずはよ出ろっっ!!!」 テルは叫んだ後、周囲の物を鷲掴んで投げてきていた。 既にヨシは突っ込みを入れた後に時計が顔面に直撃してフローリングに突っ伏していた。 「あー。やっと目が覚めたねー。おはよう、テル。」 「トモ!!挨拶は後でいいから今は避難するぞっ!!!」 「でもヨシはここで寝てるよ?」 「くっ…悔しいがここは一時撤退だ!!!こいつの屍は捨てていく!!」 因みに二人は避けながら会話をしている。 ヒロはボクサーの様に体を激しく揺らしながら、トモはにこやかな笑顔のままに最低限の動きで避けていた。 「…くそっ…俺はもう助からないっ!!!兄さん達だけでも生きて帰るんだっ!!!」 フローリングに突っ伏したまま叫ぶヨシ。 「ふははははー。全員ここで朽ち果てるのだっ!!ってかさっさと当たれぇ!!!」 なんだかんだでノリの良い四人の寸劇はこの後30分間続いた。
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