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怪盗ゴッコ
C「暇だねぇ」
D「……同意」
A「なぁ、暇だしさ、『怪盗ゴッコ』しようぜ」
B「A、いつも何の前触れもなくそれを言うよな」
A「いいだろ? いつも何の前触れもなく閃くんだから」
C「A。今回、思いついたきっかけはあれじゃないの? ほら、昨日のロードショーでやっていた…………」
D「世界に名を轟かせる伝説の大怪盗の孫であり、自分も有名な大怪盗」
C「――――そうそう、『ゴハンⅢ世』!」
B「『ゴハンⅢ世』って、どこの主食の孫だ! 大怪盗の孫は、『ルパンⅢ世』だからなっ!」
C「あ、そっか」
B「普通、そんな間違え方はしないからな!」
C「でも……Aはその、『ルパンⅢ世』の映画を昨日見たから、今日、『怪盗ゴッコ』を思いついたんじゃないの?」
B・D「「…………な、なるほど~!」」
A「……チッ、Cも見ていたのか……」
C「――――うん? A、なにか言った?」
A「…………なぁなぁ、C」
C「A、なに?」
A「シ~ッ!」
C「どうしたの? そんなことを言いながら、突き出した人差し指を、自分の口の前に置いて」
A「C、そういうのはな。わかっても言わないお約束なんだ……」
C「そうなの? 知らなかった……」
A「……まぁ、いいか。とりあえず、『怪盗ゴッコ』を始めよう」
B・C・D「「「了解」」」
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