0人が本棚に入れています
本棚に追加
~怪盗ゴッコ~
D「舞台はどうする?」
A「そうだなぁ……」
C「縄文時代とか?」
B「縄文時代に価値のあるものなんてほとんどないからなっ!」
A「というか、それはこの前の社会の授業でやった、歴史の復習問題で出てきた時代じゃないか」
C「あれ? そうだったっけ?」
D「Cは色んなことに影響されやすい」
A「舞台はもう、『ルパンⅢ世』みたいな怪盗ものに見合った世界ってことで、いいだろ?」
B・C・D「「「異議なし」」」
A「ということで次は、どこに盗みに入るか、だ」
C「どこかの空いている家でいいんじゃないの?」
B「…………いやいや。空いている家なら、価値のありそうなものどころか、家具すらほとんど置いてないだろ」
C「じゃあ、留守の家を探して入れば」
B「それじゃただの空き巣だからなっ!」
D「それに、普通の家には価値のあるものなんてない」
B「D、その偏見に満ちた発言は、普通の家に住んでいる人、全員に失礼だからなっ!」
D「ちなみに、僕の家は普通の家」
B「じゃあ自分の家族にも失礼だろォォおおおっ!」
A「B、うるさい。……それよりBは、どこに盗みに入ればいいと思う?」
B「そうだなぁ――――それなら、どこかの博物館って設定にするか?」
A「しかし博物館って、飾ってあるのは価値のあるものばかりで、どれを盗めばいいのかわかりづらいぞ?」
B「それは、そうだが……」
C「じゃあ、大富豪の家は?」
A「それは逆に…………あまりに金持ちでも、その人個人の宝を取ったら、なんか、その人に凄い迷惑をかけているような気がして、あまりいい気持ちにはなれそうもないだろ?」
最初のコメントを投稿しよう!