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B「まぁ、気がするまでもなく、その人個人に迷惑をかけているんだけどな」
C「それは、そうだけど。それじゃあ盗みに入れるところなんて…………」
D「裏で悪いことをして、その儲けた金を注ぎ込んで買った宝を持つ、表向き善人の大富豪が住むセキュリティ万全の豪邸を狙う、とか?」
A・B・C「「「それだぁ!」」」
D「では、どこに盗みに入るかは、僕の意見で決定」
A「あとは、何を盗みに入るか、だが……」
D「絵とか」
A「――――は普通なんだよな」
B「金の延べ棒とか」
A「――――は重くてたくさん運べそうもないし」
C「粘土とか」
A「――――……C、それを盗んで何になる?」
B「価値のある粘土を手に入れても、持て余すだけだからな!」
C「…………あ、そっか」
B「というか、もう、宝石とか指輪とかでいいんじゃないのか?」
A・C・D「「「それだぁ!」」」
B「いやいや、そんな手放しで驚かなくても、普通に思いつくだろ」
C「Bは天才だぁ!」
B「おかしい、おかしい。そんなに褒められるようなこと、言っていないからな!」
A「Bはナイン才だ!」
B「それはもっとおかしい。そもそも『テン才』の『テン』は、英語の十じゃないからなっ!」
D「Bは九歳だ!」
B「おれは十一歳だっ! それにまず、『ナイン才』の『ナイン』を日本語に変えてどうするんだよっ! 『テン才』の『テン』は英語の十じゃないとは言ったが、『ナイン才』の『ナイン』を日本語に変えるのも全然違うからなっ!」
A「Bは臭いだぁ~!」
B「Aはどさくさに紛れてどこかの方言混じりでおれの悪口を言うなァァあああっ!」
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