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慌ただしく走り回る音。
なんだろう?と思い、そっとドアを開けると、柚麻ちゃんが出産間近。
パパが背中を一生懸命さすってる。
『柚麻ちゃん、もぅすぐ生まれるの?』
パ「あぁ。先に病院行くから、お前たちは後から来い。そんなすぐには生まれないらしいから。」
『分かった。柚麻ちゃん!頑張ってね!』
ものすごく辛そう。
でも赤ちゃんが生まれるんだから、痛いのは当たり前。
柚麻ちゃんは五回目の出産だもん、大丈夫!
皆を起こして準備しよう。
バタバタ、バタバタ、おじいちゃんおばあちゃんまで慌ただしい。
とにかく皆!病院行こう!
パパはそんなにすぐには生まれないって言ってたけど、経産婦さんは早いんだよなー。
聖利菜の時は、ホント間に合わなくて大変だったもん。
でも、生まれた瞬間、宝物のように輝いていたのを覚えている。
大事にしなくちゃ!って肌で感じた。
病院で、皆が一つになって柚麻ちゃんと赤ちゃんの無事を祈った。
家族が増えるっていいなぁ。
もし結婚しても、この人たちと一緒にいたいなぁって思った。
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