彩華

第一章 ～始まりの詩～

一学期の第一回の模試は250点満点中186点。このまま成績を落とさずにいけば受かる！！

夏休み、毎日7時間以上勉強し、迎えた第二回の診断は190点。
ほっと胸を撫で下ろした。

それから第三、第四、第五に直前一回、二回を無事終了。
平均は180をキープしてるから、まずまずといったところだろう。

『一緒に英凛受けよな。目指せ、三人合格！！』

『合格ライン175以上なら、問題なくない？』

『まぁね。じゃ、約束！！！』

親友の水野 風嘉（みずの ふうか）と藤咲 小春（ふじさき こはる）と約束したのは一学期の終業式だったっけ。
修学旅行で行った太宰府天満宮で合格祈願もしたし、お揃いの御守りも買った。

あとは、本番あるのみ！！

入試当日、学校にバスが来て、三人並んで乗った。
いつも登下校の時や、休み時間の時と変わらない会話をして…笑ってるけど、三人とも笑顔が堅い。

やっぱり緊張するよね。