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筆記試験と面接を終え、卒業式。
そこまで中学校に泣けるような想い出は無いから、一応ポッケに入れておいたハンカチの出番はなかった。
卒業式はどうだっていい。それよりも合格通知が届くのは次の日、明日だ。
卒業式がおわって、教室で長い先生の話が終わり、漸く帰路につくことができた。
まさか、先生があそこで泣くとはねぇ…。
絶対泣かないと思ってたのに。
「ドキドキするねぇ~やっぱさ!!受かってるかなぁ」
「ったり前じゃん。学年トップのアンタがスベるわけないって、常識的に」
「そうそう。ドキドキするだけ損やで」
「緊張感ないなぁ~…二人とも…。つまんないのぉ~」
子どものように頬っぺたを膨らませる風嘉に、つい笑みが零れた。
それに釣られるかのように二人も笑った。
「じゃね。またLINEするわ」
「ばいば~い」
「またな、夕華」
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