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第1話 終焉と開幕
闇が深い
深くて深くて己の存在さえ消えてしまいそうだ
私はふと目を開ける
周りには出来上がったばかりの肉塊が転がり、赤い水溜まりが生まれた
…あまり上玉とは言えんな
そんなことを考えながら、その肉塊に口をつけていった
私は化け物だ
こんな簡単に人間を殺して、その人間の血肉を餌としている
私はそうやって人を殺すのが大好きなのだ
「ん、ああ、わかっている。私はお前の代わりに人殺しをしているだけだ。お前の殺戮衝動を処理するためのな。別に利害が一致しているのだから構わないだろう?」
「理解してくれたのならいいんだ。私はお前の意見にとやかく言うつもりはない。私はお前でお前は私だ。そうだろう?〇〇〇」
私は見えない相手に向かって喋りかけた
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