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俺がそう考えていた敵の鉄巨神が再び顔をこちらに向けてきた。
――やべっ!
弾かれたように俺は後ろを向き、敵に背を向けて走り出した。
――まだ死ぬわけにはいかねぇ!!
全力で走る。
主人であるバノンの安否を確認など考えていなかった。
混乱は俺が行った先にも既に伝播していた。
武器を構えた味方の鉄巨神が俺が先程いた所へ向かって次々に走ってくる。
「危ねっ!?」
「うわっ!」
その間を、俺は必死に踏み潰されないようすり抜け走り続ける。
――俺は……どこに行けばいいんだ?
など思いながら俺は走り続ける。
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