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フリーターに戻った俺は食う為に日雇いの肉体労働を始めたがそれも長くは続かなかった。
退屈な日常生活が続き、俺はマンネリ化した日々に嫌気をさしていた。
このままじゃダメだと思いつつも何をしていいのか分からず、だらけ切った毎日が続いた。
そのうち俺は最低限の生活をする為に登録制の日雇いのバイトをする以外は特に働こうという気力もなく、ただ漠然と限りある人生を無駄に過ごしていた。
そして、俺は次第に腐っていった。
そんな俺の唯一の生きがいがマユミの存在だった。
マユミは俺が今まで出会った事がない不思議な女だった。
俺がマユミと初めて会ったのは一ヶ月前の事だった。
マユミは近所の喫茶店「カナリア」でバイトしている女だった。
その頃俺は、製作会社を辞めたばかりで次の仕事を探しながら毎日ダラダラと過ごしていいた。
俺はバイト雑誌を片手によく「カナリア」でお茶を飲みながら有り余る時間を持て余していた。
マユミはそこでウエイトレスをしていた。
初めはマユミの事をとくに意識していなかった。
しかし、ある事件がきっかけで俺はマユミを意識するようになった。
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