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レーヴェル
「あかーあさんっ♪」
サハラ
「? その声はレーヴェルね。ダメでしょ。早く寝なきゃ────ぐふ…ッ!?」
【腹に突き刺さる包丁】
サハラ
「───え……?え……?」
マリカ
「おかあ……さん……」
レーヴェル
「大人は、壊さなきゃ」
サハラ
「…あ…ああ、……どうし、…てぇ…!」
【倒れる】
マリカ
「あ…ッ」
レーヴェル
「やった……やったよマリカ…!これで一つ、大人を壊したんだ!」
マリカ
「………お母さん……死んでる…」
【包丁を抜く】
レーヴェル
「どうしたんだよ、マリカ。大人が一つ壊れたんだぞ?もっと喜べよ」
マリカ
「……レーヴェル……大人をこわす、って……ネバーランドを作るって、……人を……大人を殺すことだったの…?」
レーヴェル
「そうだよ。大人が死んでいなくなれば、子供だけの世界になる。ネバーランドができるんだ!」
マリカ
「……じゃあ……じゃあ、」
レーヴェル
「う"…!?」
【腹に突き刺さる包丁】
レーヴェル
「……が……はぁっ…… なん、で…!?」
マリカ
「………。」
レーヴェル
「オ"ォイッ!!」
【マリカの肩に掴みかかる】
マリカ
「…大人を壊さなきゃ、ネバーランドができないなら、レーヴェルも、死ななきゃ」
レーヴェル
「なにいって…!ふざけんなよぉお…!」
レーヴェル
「ごふっ!…う…う"う"う………ッぁ…」
【倒れる】
マリカ
「………クスッ」
マリカ
「レーヴェルがあと一つで大人になるなら、後で壊そうが今壊そうが、関係ないんだよ?どっちみち、死ぬんだから」
マリカ
「ネバーランド」
マリカ
「完成。」
* END *
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