~おまけ~

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そのまま自分から何度も何度も唇を重ねた、功平も初めから拒む気なんて無かったのか私の後頭部に手を回しそれに応えてくれる。 ベッドに行くか? なんて功平から落とされる小さな囁きに軽く頷けば、私の体をやすやすと持ち上げた彼はそのまま寝室へと向かった。 いつもなら軽い冗談を交わしたり、私の強がった拒みを楽しそうに応えてくれる功平だけど今日は違う…… 交わされる会話はほとんどないまま私をベッドに押し付け 余裕の無い手つきで体に触れる、時折見える彼の表情にはやっぱり不安が広がっていて 好きだ、と何度も声にならない声で囁かれた…… その目を見つめながら、私も心の中で何度も好きだと呟く……ちゃんと口に出して言えたらいいんだけど、こんな時にまで可愛気のない強がりが顔を出す。 まだ一度も伝えられていないその言葉……たった二文字なのに それを声に乗せられない。 昔の自分とは違うんだと確信がない今はやっぱり伝えるのが怖い。
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