~おまけ~

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昨日は夜更かししたせいか、一応かけていた携帯のアラームに気付けなかった。 だけど、それもいつもの事かとすぐに諦めた、遅刻なんて日常茶飯事だし別に今更気にもしない。 少しだけ目覚めた意識の傍らでそんな事を思想しながら諦めモード全開で寝返りを打とうと体を動かしたけれど何故か上手くいかない。 それもその筈で私が寝返りを打とうとした瞬間 誰かが私の体にのしかかってきたから。 『ヴ~』 「ヴ~じゃないだろ、いい加減起きろっての ずっと起こしてんのにいつになったら起きるんだよ」 そう上から降ってくる言葉は投げやりなんだけど 私の頬を軽く掴む両手は温かくて、何か大事な物を扱うように優しいから凄く笑える。 「なあ 美憂?」 『……。』 功平から至近距離でそう呼ばれてるのに気付いたはいいけど、どうしても瞼の開かない私はあくまでシカトを決め込む事にする。 「み~ゆ?」 『……』 「まあいい、ど~しても起きたくないならそのまま狸寝入り続けてろよ こっちはこっちで好きに寝込みを襲…」 『ストーップっ!? 起きた、今起きたっ』 恐らく寝込みを襲うからとかなんとか言い出そうとしたであろう功平の手がパジャマのボタンにかかった瞬間、私は飛び上がるようにして目を見開いた。
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