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そんな美穂のセリフに「そうかな?」なんて返事。
「だって、あれだけ先輩のバスケを吸収してるんですから」
シュートのフォームは勿論、ファウルをすることないスマートなバスケは彼と同じだ。
だから彼の気持ちだって読み取ってくれたに違いない。
自分の気持ちは分かって貰えなくても……。
これからもちょっとした嫌みとか言われるかもだけど、それも仕方ない。
と言うか、受け止められるかも? なんて思ってる自分がいる。
彼のヘンテコな作戦だけど、もしかしたら目論見通りで、次からは少しだけ仲良くなれるかな? なんて美穂は小さく微笑みながら息を吐いた。
「で、賞品のキスはどのくらい欲しい?」
「……」
彼の作戦に感動してたのに、そんな余韻も彼は許さない。
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