君伝3…4章 キスで繋いで

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そんな美穂のセリフに「そうかな?」なんて返事。 「だって、あれだけ先輩のバスケを吸収してるんですから」 シュートのフォームは勿論、ファウルをすることないスマートなバスケは彼と同じだ。 だから彼の気持ちだって読み取ってくれたに違いない。 自分の気持ちは分かって貰えなくても……。 これからもちょっとした嫌みとか言われるかもだけど、それも仕方ない。 と言うか、受け止められるかも? なんて思ってる自分がいる。 彼のヘンテコな作戦だけど、もしかしたら目論見通りで、次からは少しだけ仲良くなれるかな? なんて美穂は小さく微笑みながら息を吐いた。 「で、賞品のキスはどのくらい欲しい?」 「……」 彼の作戦に感動してたのに、そんな余韻も彼は許さない。
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