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「ってか、鳴海先輩帰って来てるんだって?」
突然変わる話題に一瞬躓きながらも美穂が「あ、うん」と答えると、「いいなぁ」なんてメイが零す。
「どこが? 今回帰ってきたのだって予定外だし、本当なら年末まで帰れないところだったんだよ?」
「なんかシチュがいい」
なんてうっとり話すメイに「意味わかんないし」と突っ込むけれどメイは頬杖をついて夢心地。
「なんか久々で盛り上がっちゃったりして!」
「――っ、ケホッ、な、なに言って」
「あやしい~」
なんて真由美まで同調する始末。
「至って普通です!」
だからそう言ったのに、
「だって鳴海先輩だもんねー?」
「ねー?」
「……」
と言われてしまうと何も言い返せないから情けない。
「で、今日もデートかな?」
そんな真由美に、
「今から部活です!」
そう言って、べーと舌を出した。
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