君伝3…4章 キスで繋いで

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「ってか、鳴海先輩帰って来てるんだって?」 突然変わる話題に一瞬躓きながらも美穂が「あ、うん」と答えると、「いいなぁ」なんてメイが零す。 「どこが? 今回帰ってきたのだって予定外だし、本当なら年末まで帰れないところだったんだよ?」 「なんかシチュがいい」 なんてうっとり話すメイに「意味わかんないし」と突っ込むけれどメイは頬杖をついて夢心地。 「なんか久々で盛り上がっちゃったりして!」 「――っ、ケホッ、な、なに言って」 「あやしい~」 なんて真由美まで同調する始末。 「至って普通です!」 だからそう言ったのに、 「だって鳴海先輩だもんねー?」 「ねー?」 「……」 と言われてしまうと何も言い返せないから情けない。 「で、今日もデートかな?」 そんな真由美に、 「今から部活です!」 そう言って、べーと舌を出した。
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