君伝3…4章 キスで繋いで

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「うーん、相変わらず自分勝手だなぁ。その原因の一端は俺にあるのかもだけど」 「……」 きっと、かなり甘やかしたんだろう。 誰にでも優しい彼だけど、基本あまり他人に興味をもったりしないのも彼だ。 その彼が自分にだけ他の人よりもちょっと厳しくバスケを教えてくれた。 きっと上手く出来たら思いっきり誉めて、出来なかったら出来るまで付き合って……。 想像する景色は美穂が想像するだけでも羨んでしまうようなものだ。 そんな状況で彼に惹かれてしまうのは仕方のないことだと思う。 自分だけが特別だと思ったって仕方ない。 頭のどこかでそれがいとこの特権だと分かっていても――。 「でもきっと先輩の気持ちは分かってくれたと思います」
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