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「誰に教えてもらった? バスケ」
「うーん、学校の授業?」
「面白いこと言うね、お前」
「高校の顧問はバスケのルールも知らなかったから、ね?」
同意を得るように琢磨に視線を送れば「だったな」と同調してくれる。
「なら、そのバスケセンスは独自のものだって?」
「さあ? ビデオとか衛星放送は見てたけど。それで、思い出した。坂口さんって2年ほど前のインカレで優勝した人ですね」
そう言うと坂口は「当たり」とえくぼを窪ませて笑った。
「っつか、今はアメリカだって?」
「だって本番でしょ?」
「言うね」
クスクス笑う坂口だけど、凌は気に止めること無く服を着始める。
濡れた髪を無造作に拭いて、着ていた服をカバンに片付けて、
「鳴海君、少しいいかな?」
タイミングよく高杉コーチの声が飛んできた。
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