第1話
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甘い伽羅の香りが部屋いっぱいに広がり、ほの暗い部屋には一組の布団が敷いてある。 ここは、大烏の間と呼ばれ、この少年のみが使える部屋。 男と男が睦み合い、一夜の快楽に溺れる空間。 烏を名乗る少年は、今宵もそこで人の温もりに包まれる。 .
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