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家の階段を3~5段飛ばしながら駆け降りる。何せ山の中では小さい方とはいえ、山を下山するのだから悠長に歩いて降りていては遅刻が確定してしまう。まあ、遅刻したところで特に問題は無いのだが、間に合う日ぐらいは遅刻せずに行くのが普通だろう。
そうこうしている間に山の一番下、すなわち通常の道に出た。
此所に至り、現在の時刻8:00。後は歩いて25分なのである程度余裕がある。
これが、俺一人で出来れば問題無いのだが、どうにも時間に頓着が無いのか学校の遅刻だけは減らないのだ。つまり鞠亜が声を掛けてくれていなければ、今日も遅刻していただろう。
最近はほぼ毎日声を掛けて貰っているので遅刻はそうそうしなくなった。
以前までは、俺が自分で動くまで何もしてくれなかったので有り難い限りである。その癖俺が遅刻が確定していようとも、見送りだけは欠かさないのは中々妙な話だよな。
俺自身、学校に遅刻する云々全く興味が無いから一向に構わないのだが、遅刻しそうになっているのに一言も声を掛けないのは、世話役として大丈夫だったのだろうか?
俺が自分で直せば良い話なのは重々承知の上ですよ。ええホントに。
でも、学校だけなんだよな遅刻するの。俺は深層心理で学校を拒否しているのだろうか?まあ退屈ではあるけどな。
そんな学校が退屈な場所であると言うことを再確認しながら学校への道を歩く俺だった。
学校に行く気が削がれたのは言うまでも無いだろう。
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