ナイトメア中の不運

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ナイトメアが世界に広まっている最中、私はもっとも聞きたくなかった話題を耳にすることになる。 それは久々に実家に帰り居間でナイトメアの特集を見ていた時のことである。 「ねえねえ。お兄ちゃん、知ってる?」 クソッ、なんだ。 いいところなのに、邪魔するな! 私にちょっかいを出してくるのは妹の鈴華だ。 私はニヤリと笑うと無視をした。 相手にしてやらんぞ、さっさと消えるがいい。 だが鈴華は気にする様子もなく話を続けてくる。 「かながね、彼氏できたってメールしてきたの。お兄ちゃん、残念だったねー。もう諦めなよね!」 な、なんだと!? 私はカッと目を見開いた。 鈴華が言ったかな、いや、かなさんは私の想い人だ。 おのれ、どこのどいつだ! わたしのかなさんを奪いやがったのは! 許さんぞ! くせ者め!
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