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     由紀とは昨日会ったばかりだが、業務部のお局とは違う意味で怖かった。  全く表情がない。  いや、表情が変わらないのだ。  だから、何を考えているのか分からなくて、恵は由紀が怖かった。  恵は慌てて言い直した。 「あの・・・、10時なのでコーヒーを配ります。  ですから、砂糖などは必要ですか?」  由紀は大きく二度瞬きをした。  それが何を意味しているかなど、恵には分かるはずもない。  ドドドドッドドドドドドッ  早くなる鼓動で恵は心臓が飛び出しそうになる。 『やっちゃったっ????  ・・・・・・・・・・・かも・・・・』
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