第1話

3/3
23人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
封筒の中身を確かめイッパイアッテナは 「まさか、これだけか?」 「前金だ。誘拐事件になりマスコミに報道されたら始末しろとさ。その時に後金が払われる」 「金持ちは腹黒い奴等ばかりだからな。ちゃんと後金は頼むぜ」 イッパイアッテナはそう話すと、封筒をポケットに突っ込み席を立つ。 「じゃあな。ご馳走さん」 「おい!!おごりかよ」 ゲイテカに珈琲代を押し付け、イッパイアッテナは店を出た。 イッパイアッテナは、ゲイテカから渡された写真を見て 「艶やかな黒髪に白い肌…成る程、白光姫にぴったりなだな」 フッと笑い、写真を上着の内ポケットにしまう。 「さて、仕事に掛かるか」 イッパイアッテナは、サングラスを掛けると歩き出した。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!