第2話

5/7
前へ
/18ページ
次へ
「それは本名じゃないですよね」 しつこく名前を聞いてくる白光姫に、イッパイアッテナは苛立ち手に持ったナイフを見せた。 「お喋りは終わりだ」 ナイフを軽く白光姫の前でわざとらしく振る。 一瞬、白光姫の身体が強張る。 「あまり煩いと、こうだぜ」 イッパイアッテナが、服の釦をエッジで弾く。 釦が飛び開いた服の間から、ブラが見えた。 そのブラの真ん中を、エッジで切る。 「やはりな、男か」 ブラの中に入っていたパットを持ち、イッパイアッテナが言う。 「死んだ母は女の子が欲しかった。だから、女の子として育てられた」 白光姫は、イッパイアッテナから目をそらし苦々しく話した。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加